■ 第3期 『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』
第1回女子セブンズ練習会  
日時:2013年6月2日(日)15:00〜17:00 
場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

第3期『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』の練習会を、6月2日(日)に開催し、灘浜グラウンドには、初めての参加者や初心者を含め、高校生16名、中学生23名が集合しました。
 ウォーミングアップの後、高校生と中学生に分かれて本格的に練習を開始。高校生は、SCIX今村順一コーチと大石嶺コーチが指導を行いました。まずは敏捷性を鍛えるトレーニングを実施。エンドラインにうつ伏せになり、笛の合図でダッシュを繰り返します。その後、等間隔に並べられた7つのハンドダミーを両足跳びでリズミカルに越えていくトレーニング。これはボディコントロールを身につける一環として行われ、コーチからは「身体のバランスに気をつけて!」などと声がかけられました。その後、円陣になってパス練習。笛の合図で逆向きのパスを行い、ミスをすれば、その場で腕立て伏せ。最初はボール1つで行いましたが、最終的に3つのボールを使って、パス回し。途中何度か選手同士でどうやったらミスが出ないかが話し合われ、「お互いにコミュニケーションを取ろう!」など、積極的な意見が出ていました。

声を掛け合い、徐々にミスが少なくなってきたところで、2チームに分かれてスペースボールを行いました。50mシャトルトレーニングを間に挟み、さらに1対1、2対2の練習へと続きます。2対2では、アタック側の一人目の選手が抜きにいく際、しっかり相手の動きを見ること、そして2人目に声をかけるようになど、コーチ陣からアドバイスが送られました。休む間もなく、2チームに分かれて、ハンドダミーを持ったディフェンス側に、アタック側はヒット、そして5秒間ドライブした後に、もとの位置に戻る、これを30秒間の間に何度も繰り返した後、投げ入れられたボールを拾って、アタックを開始という練習を実施。トライをすれば、好守交代します。これを何度も繰り返し行いました。その後、グラウンド半分を使ってタッチフットを行い、高校生の練習は終了しました。

中学生は、神戸甲北高校・財田幸治先生、姫路北高等学校・宇都宮靖人先生の指導のもと、練習を実施。最初のトレーニングは、全員がエンドラインにうつ伏せになった状態で、財田先生が「4×5」「2+3」などの算数の問題を出し、その答えが偶数だったらダッシュするというもの。皆、頭を使いながらも楽しそうに練習に取り組んでいました。さらに敏捷性を身につけるトレーニング、その後、テニスボールを使ってのキャッチボールへ。財田先生は選手を集めて「ボールを投げるという動きが、タックルする時の動きに通じる。楽しく身につけて行きましょう」と声をかけました。まだまだテニスボールを使った練習は続きます。次はテニスボールを空中高く放り投げて、キャッチするというもの。これもラグビーに通じる動きであることから行われました。

続いてパス練習。「しっかりとハンズアップして、ボールを向かえてあげましょう」「低い姿勢でパスをもらおう」などと指示が入りました。1対1を行った後、2対1でのオフロードパスの練習。まだまだ練習は続きます。タックル練習の後、テニスボール、サッカーボール、ラグビーボール、バランスボールとさまざまなボールを使ったミニサッカーを実施。その後、初心者や経験が浅い選手はスペースボールを、経験者は、これまでの練習でやったことを応用して20m×20mの狭いスペースで試合形式の練習を行い、この日のすべてのメニューが終了しました。

練習会の総括として、高校生を指導した今村コーチが「セブンズの試合は常に動き続けて、頭も身体も止まっているという時間がありません。今日の練習でもスキルの合間にフィットネストレーニングを入れて行くなど、動き続けました。これからもっと厳しい練習になっていくと思いますが、みんなで楽しみながら取り組んでいきましょう!」とコメント。
中学生を指導した財田先生は「運動能力を上げるトレーニングを中心にやってきました。初心者や経験の浅い選手も、学んだスキルを使ってラグビーができるように頑張りましょう!」とまとめました。

第1回練習会は、2時間あまりといつもより短い時間でしたが、第3期生の頑張りもあり、内容の濃いものとなりました。次回も期待しています。

 
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