■ 第2期 『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』
第5回女子セブンズ練習会
日時:2012年9月9日(日)13:00〜16:00
場所:神戸製鋼灘浜グラウンド人工芝

今回で5回目となる第2期 『SCIX近畿セブンズブロックアカデミー』の女子セブンズ練習会を9月9日に行いました。まだまだ残暑が厳しい中で開催された練習会には、和歌山県立田辺高校女子ラグビー部3名と、前回に引き続き島根県の石見智翠館高校女子ラグビー部8名が加わり、Aチーム25名、Bチーム16名の計41名が参加。Aチームは、今村順一コーチと大石嶺コーチが、Bチームは神戸甲北高校女子ラグビー部監督の財田幸治先生が指導しました。

ウォーミングアップの後、A、Bチームに分かれて、ボールを使った練習を開始。Aチームは、前回と同様にまずはコーンをディフェンスに見立て、SOからアタックラインを敷いてアタック練習を行いました。今村コーチは「この練習は外にスペースがあって、ボールを早く回したいという状況です。この意図をしっかり理解して練習に取り組むように」と指示。しかしパスミスやキャッチミスが出て、なかなか外までボールがつながりません。そこで練習を一旦止めて、今村コーチが、何が悪いのかを説明すると、徐々にテンポよくボールが継続。その後トライを獲るまでのアタック練習、4対2でのアタック&ディフェンス、コンタクトシチュエーションでのサポートの入り方を練習しました。それぞれの練習で今村コーチは「なぜこの練習をしているのか、意図をよく考えるように。練習のための練習にならないようにと」と何度も声をかけました。Bチームはセブンズのエッセンスを取り入れながら、パス練習、コンタクト練習、アタック&ディフェンスを実施。その後、Aチームは7人制、Bチームはタッチフットの試合をそれぞれ行いました。

そして最後にシャトルラン走。今回のシャトルラントレーニングは、インゴールから22mラインまでダッシュし、ターンではうつ伏せになってスタート、この繰り返しを30秒間行い、その後40秒間のレストが入ります。それを10セット。今村コーチが「この練習はさぼろうと思えば、さぼることができます。しかし、しんどい時、キツい時に足が一歩でも前に出るような選手が一人でも多ければ多いほど、勝利が近づきます。このトレーニングを何のためにやるのか、よく考えて、最後までしっかり力を出し切りましょう!」と声をかけ、シャトルラントレーニングが始まりました。1セット目、2セット目と、元気なアカデミー生でしたが、セット数が増えるにつれ、足が止まりそうになります。そこで財田選手が「目指せ!オリンピック!目指せ、日本代表!」と熱い檄を飛ばします。その声に後押しされて、皆、顔を真っ赤にしながら、最後の最後まで走り切りました。
 練習後、今村コーチは「走りながらパスし、外にボールを運んでいくためには、良いパス、良いキャッチが必要です。今日の練習では、良いキャッチができていなかったので、パス同様にキャッチも、自分のチームでしっかり練習に取り組むようにしましょう」とAチームの課題を指摘。財田先生からは「Bチームは、7人制の大枠を教えました。ラグビーには、パスをした後には、フォローに回らないといけないなど、いろいろと決めごとがあります。今日教えたことをしっかり覚えて、スキルアップを目指していってください。それとフィットネスに関しては、どんなに身体がキツくても試合では走らないといけません。どんな時でも弱音をはかず、ベストパフォーマンスが出せるような選手になってください」と声がかけられました。

SCIX美齊津二郎理事は「アジア・パシフィック女子セブンズで、女子7人制日本代表は準優勝しました。第2 回練習会で指導していただいた浅見ヘッドコーチは、フィジカルの強いカザフスタンとオーストラリアに勝ちたいと言われていましたが、今大会の予選でその両チームと対戦し、日本代表は勝利を収めました。最後、オーストラリアと再び決勝戦で対戦し、敗れてしまい、準優勝となった訳ですが、日本代表が目指すラグビーが世界でも通用することを証明してくれました。先輩たちと同じように、自分もできると強い気持ちを持って、これからもチャレンジしていきましょう!」と熱い言葉をかけ、第5回練習会は終了しました。アカデミー生には「神戸からオリンピックに」という言葉を再び心に刻んで、練習に取り組んでほしいと思います。

 
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